姉はぼくの3つ上で、いつも弟のぼくを可愛がってくれました。それを嫌がることなく「お姉ちゃんお姉ちゃん」といつも後ろをついて回っていた記憶があります。
ぼくが物心ついたときには既に姉はジャニヲタでした(笑)母いわく、ローラースケートで駆け回りながら歌う「光GENJI」を目をキラキラさせながら歌っていたそうです。あまり覚えていないけど「男闘呼組」も好きだったよね。
幼い頃の記憶で一番残っているのは、姉が「滝沢秀明」くんにハマったとき。木曜の怪談という番組で、ぼくよりちょっと下の野村佑香さんや前田愛さんを可愛いなぁと思ってみていたら、横で姉がTVにかぶりつくようにタッキー&翼をみていた(笑)タッキーは美少年だという認識は自分にももちろんあったけれど、姉貴のような年齢の上の女性がタッキーのような少年を好きになる気持ちが当時はまだわからなくて不思議だったのを鮮明に覚えている。
姉はその後、色んなジャニーズにハマっていって、覚えてる範囲だと「KAT-TUN(亀梨くん)」「NEWS(山下くん)」「Kis-My-Ft2(北山くん)」「ジャニーズWEST(藤井流星くん)」「Snow Man(向井くん)」「King & Prince(永瀬くん)」あたりを強く推していた。きっと自分の知らないところで熱量高く推していたメンバーもいたと思う。
姉は常に誰かを1番に推しているんだけど、同時にバックにいるジュニアをよくみてた。そしてこの子は次に来ると思ってデビューを控えたらそのグループを推す、ということを繰り返していた。
自分の場合はわりと誠実に1人あるいは1グループを長く推すタイプなので、それはちょっと浮気っぽくないか?なんて思ってた時期もあったけど、それが姉のオタクスタイルだったのだろう。
姉と弟がドルオタであるというのはとてもいいことで、話題に事欠かない。姉は姉でぼくが好きだった堀北さんや乃木坂の情報をたくさん送ってくれたし、自分は自分で何かとジャニーズをウォッチして一緒に話せるようにしていた。だから大人になってもすごく仲が良くて周囲からも「仲いいね」ってうらやましがられるぐらいだった。
そんな姉が急逝するなんて、思ってもみなかった。つづく...